- PS4だってゲーミングモニターを使うべきだよな
- でもさすがに高額なモニターは買えないけど・・・
- できれば1万円以下のモニターがいいなぁ
- もしかして5000円以下のモニターもあるのかなぁ
PS4用のゲーミングモニターを出来るだけ安く手に入れたい気持ちは分かります。
しかし、先に結論をお伝えすると、おすすめできる1万円以下のゲーミングモニターはありません!
安いだけでモニターを購入すると過去の私のように失敗しますよ。
ゲーム歴35年の私はプログラマー歴20年で仕事でもプライベートでも多くのモニターを使用してきており、モニターの知識にはちょっと自信あり。とは言え、モニターの購入で何度か失敗経験もあり、今ではこだわりを持ってモニターを選定しています。
そこでこちらの記事では過去に安いだけで購入し失敗した私の体験談やゲーミングモニターの選び方を解説します。
この記事を読めば、安くても後悔しないゲーミングモニターを自分で判断して見つけることができるでしょう。
ちなみに当ブログではエンジニアの私にとって、まだまだ無名なメーカー品を紹介しないことをモットーにしています。
ぜひ、安くてもゲーミングとしてしっかり性能を持ったモニターを見つけてくださいね。
PS4だってゲーミングモニターを使うべき理由とは
PS4のフレームレートは60fps、つまり60Hzだから普通のテレビでもいいんじゃねえって考える方がいらっしゃいます。
止めはしませんが、もったいないなぁって思います。
ゲーミングモニターの魅力(優位性)は何もリフレッシュレートだけではない。
たとえば、液晶パネルの表面加工。
テレビはインテリアでもあるので、見栄えの良い光沢パネル。
その方が見た目も映えるのでテレビとしては正解だが、実は光沢パネルって目に優しくない。
なぜなら、光沢のせいで周りが鏡のように映りこむから目に刺激が強いわけです。
だからゲーミングモニターでは光沢のないノングレアパネルが使用される。長時間プレイになりがちなゲーマーにとって絶対仕様がノングレアなのである。
このようにゲーミングモニターはあらゆるスペックがゲーマーのために作られているのだ。
安いだけでモニターを購入してはダメ!私の実体験を紹介
突然ですが質問です。
大手のネットショップで期間限定の大セール中です。
たまたま、残り1個のメッチャ安いゲーミングモニターを見つけたらあなたはどうしますか?
誰かに取られないうちに即買い
ちょっと考える
決断力は素晴らしいですが、Aの方は後悔する可能性が上がるので注意が必要です。
昔の話ですが、モニターが壊れた際パニックになった私はお店に駆け込み、見た目と金額だけをみて安いモニターを購入した経験があります。
案の定、後悔だらけでした。
モニター購入で失敗した内容
- 24インチのつもりが21インチだった
- フリッカーフリー機能なし
- DisplayPort端子(DP端子)なし
その後、このモニターが原因で目の疲れに悩まされる羽目になりました。
本記事を読んでいただいている方は、ぜひ、よく調べもせずに安いだけで飛びつかないようにしてくださいね。
たとえ1万円以下でもゲーミングモニターを選ぶポイントとは
どんなに安くてもゲーミングモニターとしてチェックすべきポイントは以下7つ。
・リフレッシュレート
・応答速度
・画面サイズ
・解像度
・パネル種
・HDR
・接続端子
さすがに1万円台の安いモニターには搭載していない機能もあるが、ゲーミングモニターを選ぶ以上、覚えて欲しい最低限のスペックです。
将来、PS5やゲーミングPCを手に入れた際も必ず役に立つ知識だよ。
では、それぞれのスペックをPS4用として解説します。
リフレッシュレート
結論を先にお伝えするとPS4に適したゲーミングモニターのリフレッシュレートはズバリ60Hz以上。なぜなら、PS4のフレームレートは最大60ps、つまり60Hzだから。
リフレッシュレートとはモニターの表示速度を表したもので、例えば60Hzであれば1秒間に60枚の画像を次々と切り替えて表示可能です。
前提知識としてゲームや映画などの動画は、パラパラ漫画のように沢山の画像を高速で切り替えることで動いて見えています。
勘のいい人なら気付いたかもですが、リフレッシュレートが速ければ速いほど人間の目にはよりスムーズに動いて見えるわけ。
百聞は一見に如かずなので以下の動画をご覧ください。
この動画はGPU(グラフィック処理ユニット)を開発している企業「NVIDIA」が紹介しているので、とても正確な情報だよ。
「表示枚数が多い = 情報量が多い」ことになるので、FPSゲームであれば敵に早く気付くことができて有利になり、レーシングゲームであれば障害物を回避できる可能性が上がります。
また、表示がスムーズのため目の疲れも軽減し、より一層プレイに集中できるメリットあり。
とは言っても、60HzのPS4には75Hzのゲーミングモニターで十分です。逆に240Hzのゲーミングモニターは宝の持ち腐れとなり意味ありません。
よって、とにかく安いPS4用なら以下の一択です。
- 75Hz
ちなみに将来PS5やゲーミングPCの導入も考えているなら144Hzや165Hzを検討した方が買い替えなくて済むよ。
フレームレートの単位は「fps(フレーム・パー・セコンド)」で、60fpsであれば「1秒間に60枚の画像を出力」すると言う意味になります。
応答速度
応答速度とは、画面の「ある色」が「違う色」に変わるまでの時間のことで多くのモニターがGtG方式を採用しています。
GtGは「GTG」や「GtoG」と表記されることもあるよ。
GtGとは「Gray to Gray」の略で、「ある中間色」から「違う中間色」に変わるのに要する時間。液晶の原理としてピンクやグレーなどの中間色は色を作るのに時間がかかるので、このGtGが速いってことは性能がいい指標になるわけです。
絵の具を思い出してほしい。グレーって白と黒を混ぜて作るからひと手間かかるでしょ。
応答速度GtGは、通常のPCモニターですと4ms~15ms程度ですが、ゲーミングモニターでは1ms以下の機種が増えてきました。応答速度が遅いと残像が出やすくなるのでゲームの世界ではリフレッシュレートと同じぐらい重要なスペックとなります。
PS4でもFPSやレーシングのような速いゲームジャンルであれば1ms以下がベスト。
とは言え、144Hzでも周期で表すと約7msです。なので他のそれほど速さを必要としないゲームなら6msでも十分と言えます。
ちなみに応答速度の単位は「ms(ミリ・セコンド)」で「1ms=1000分の1秒」ですよ。
画面サイズ
モニターの画面サイズですが、単純に見やすい大きいモニターがいいなって言う発想で選ぶのはやめましょう。モニターサイズはどういったプレイスタイルかによって決めるべきです。
まずはゲーミングモニターの代表的な以下3つのサイズを比較してみます。
サイズ | 液晶パネルの対角線の長さ |
---|---|
21インチ | 53.3cm |
24インチ | 60.9cm |
27インチ | 68.6cm |
32インチ | 81.2cm |
視覚的に比較すると以下のようになります。
モニターのサイズを本体の外形サイズと勘違いしている人が多いですが、液晶パネルの対角線の長さことなので覚えておきましょう。
例えば、32インチは24インチより20cm以上大きいので設置するスペースがあるか等、注意が必要です。
PS4でも以下のようにプレイスタイルや欲しい効果によって画面サイズを選ぶべきです。
サイズ | プレイスタイルや効果 |
---|---|
21インチ | いちばん安いゲーミングモニターなら21インチ。 それほど大きくないので迫力には欠けるが置くスペースがない場は助かります。 画面全体を楽々見渡せるのでFPSはGood。 |
24インチ | FPSをガチプレイしたいなら画面全体を楽に見渡せる24インチがおすすめ。 なぜなら、飛び出してきた敵にいち早く気付けるから。 以上の理由から24インチを使っているFPSプロゲーマーは多い。 |
27インチ | ゲームに没入感や迫力を重視するなら27インチがおすすめ。 24インチより対角線で8cm程の違いですが、明らかに大きく感じます。 PC作業と兼用でも文字が大きく見えて快適になります。 |
32インチ | ちょっと離れて家族や友達と複数人でプレイするにはベストな選択になります。 ただし、置きたい場所に十分なスペースがあるかよく確認しましょう。 大画面なので映画鑑賞も最高です。 |
解像度
液晶モニターの解像度といえばFHD(フルHD)が主流でしたが、近年、WQHDや4Kのモニターが増えてきており人気です。
解像度 | 画素数(横 × 縦) |
---|---|
FHD | 1920 × 1080 |
WQHD | 2560 × 1440 |
4K | 3840 × 2160 |
視覚的に比較すると以下のようになります。
4K解像度は、ドット数がFHDの4倍なので同じサイズであれば非常に繊細で美しい描画となります。
では、PS4ProとSlimの対応解像度は以下の通り。
- PS4 Pro ⇒ 最大4K(3840×2160)
- PS4 Slim ⇒ 最大FHD(1920×1080)
とは言え、とにかく安いゲーミングモニターならFHD一択です。
ちなみに、PS4ProはネイティブでWQHDに対応していないので、WQHDモニターを接続した場合、モニターのスケーリング機能で表示されることになるので注意が必要です。
パネル種
液晶パネルには種類があって代表的なものに「TN」「VA」「IPS」の3つがあります。それぞれの特徴は以下の通り。
パネル種 | 応答速度 | 視野角 | 色再現 | コスト | ピッタリ の用途 |
---|---|---|---|---|---|
TN | 速い | 狭い | 悪い | 安い | ゲーミング |
VA | 遅い | やや狭い | やや良い | やや安い | 映画鑑賞 |
IPS | やや遅い | 広い | 良い | やや高い | ゲーミング 映画鑑賞 デザイン |
あえて比較すると上記のようになりますが、どのパネルでも応答速度は1msを実現しておりゲーミングとして問題はありません。
たまに、TNパネルって安っぽいイメージを持たれている方がいらっしゃいますが、プロゲーマーでもTNパネルのゲーミングモニターを採用している方が大勢いらっしゃいます。
一人でプレイするのに視野の狭さは問題なし。
FPSなら尚更、色再現性的な美しさを楽しんでる場合ではありませんから。
とは言え、IPSやVAも昔に比べればかなり安くなりましたので、映画鑑賞やPC作業も兼用なら選択肢としては完全にありですね。
HDR
HDRって多くのスマホカメラに採用されている技術なので、聞いたことがある人も多いはず。でも意味を知らずに使っている人も多いのがHDRです。
HDRとは「High・Dynamic・Range(ハイ・ダイナミック・レンジ)」の略で、通常より明るさの幅を広く表現できる技術のこと。
デジカメやスマホで写真を撮った際、明るすぎて「白飛び」、暗すぎて「黒つぶれ」の経験ってあるでしょ。
HDRなら明るさの階調が広いので「白飛び」や「黒つぶれ」を抑えた、まるで人の目で見たような美しい描画ができる。
ただし「ゲームソフト」もHDRに対応している必要があります。
より美しい映像にこだわる人はHDR搭載しているかチェックしてみましょう。HDRに対応したPS4ソフトは沢山ありますよ。
でも、HDR付きのモニターは価格が上がるので、安さ優先ならHDRはあきらめましょう。
以上の知識を踏まえつつ、とにかく安くてオススメのゲーミングモニターを紹介します。
安さ優先のモニター条件は以下の通り。
- 【リフレッシュレート】75Hz
- 【応答速度】1~5ms以下
- 【画面サイズ】21インチ or 24インチ
- 【解像度】FHD
- 【パネル種】制限なし
- 【HDR】不要
やっぱり、安さ優先ではなく、他のモニターも検討したくなった方は以下の記事を参考にどうぞ。
安いゲーミングモニターおすすめ5選【全機種1万円台以下】
注目はなんと言ってもAOPENです。なぜなら液晶パネルが24インチのIPSなのにめっちゃ安い!ただしHDMIが1ポートしかないので、PCやSwitchなども接続したかったらAcerの方がおすすめ。
① | ② | ③ | ④ | ⑤ | |
---|---|---|---|---|---|
メーカー | Acer | Pixio | Acer | AOPEN | Acer |
型式 | EK221QE3bi | PX222 | QG221QHbmiix | 24ML2Ybmix | QG241YEbmiix |
サイズ | 21.5インチ | 22インチ | 21.5インチ | 23.8インチ | 23.8インチ |
パネル | IPS | VA | VA | IPS | IPS |
解像度 | フルHD | フルHD | フルHD | フルHD | フルHD |
リフレッシュレート | 100Hz | 75Hz | 100Hz | 75Hz | 100Hz |
応答速度 | 1ms | 4ms | 1ms | 1ms | 1ms |
接続端子 | HDMIx1, ミニDsubx1 | HDMIx2, ミニDsubx1 | HDMIx1, ミニDsubx1 | HDMIx1, DPx1 | HDMIx2, ミニDsubx1 |
スピーカー | なし | なし | あり | あり | あり |
HDR | なし | なし | なし | なし | なし |
その他 | |||||
価格 | 約1.3万円 | 約1.6万円 | 約1.3万円 | 約1.6万円 | 約1.7万円 |
① Acer スタンダードモニター EK221QE3bi
Acerのゲーミングも意識した100Hzのスタンダードモニター。
ノートPCでも有名なAcer(エイサー)の21.5インチFHDモニターです。商品名はスタンダードモニターとなっていますが、リフレッシュレート100ms・応答速度1msの完全にゲーミング仕様です。この仕様でこの価格が出せるのはさすがAcerと言ったところ。フリッカーレスやブルーライトシールドなど目に優しい技術も搭載されており、安さ優先の人にもおすすめできる逸品です。
② Pixio PX222 ディスプレイ ゲーミングモニター
アメリカで設立されたゲーマーのためのモニター企業。国内はPixio Japanがサービス対応なので安心。
Pixio(ピクシオ)の22インチフルHDの75Hzゲーミングモニターです。VAパネルなのにこの価格は安すぎて神!応答速度は4msですが75Hzであれば必要十分。Pixioは学生でも購入できるよう「高性能ゲーミングモニターをお求めやすい価格まで下げる」をコンセプトに開発してるメーカー。製品保証は3年間でさらに理由を問わず30日間返品無料対応は品質に自信あり。
③ Acer Nitro ゲーミングモニター QG221QHbmiix
誰もが知るAcerの100Hz最安コスパモデル。
ノートPCでも有名なAcer(エイサー)の21.5インチFHDゲーミングモニターです。「フルHD・VAパネル・100Hz・1ms」はPS4やSwitchでも必要十分なスペック。スタンドは流行りのV型でゲーミングモニターらしいデザインがワクワクさせてくれる。FreeSyncにも対応しておりゲーミングとして妥協なしですね。
④ AOPEN ゲーミングモニター 24ML2Ybmix
AOPENは、親会社Acerをバックに高いコストパフォーマンスで製品開発。
AOPENと聞いて知らない人は多いかもですが、あのAcerの子会社で多くのコンピュータ関連商品を販売しております。そんなAOPENの24インチの75Hzゲーミングモニターが本機となりますが、注目は価格です。解像度FHD・応答速度1msでこの低価格はコスパがハンパない。フリッカーレスやブルーライトシールドなど目に優しい技術も搭載されており、安さ優先の人にもおすすめできる逸品です。
⑤ Acer ゲーミングモニター Nitro QG241YEbmiix
ノートPCでも有名なAcerの100Hz最安コスパモデル。
ノートPCでも有名なAcer(エイサー)の23.8インチFHDゲーミングモニターです。「フルHD・IPSパネル・100Hz・1ms」仕様はPS4やSwitch用としては最高級なスペック。スタンドは流行りのV型でゲーミングモニターらしいデザインがワクワクさせてくれる。スピーカーも内蔵しているのでカジュアルに使用できるのも嬉しいですね。
まとめ.PS4だってゲーミングモニターで遊びまくれ♬
今回は、PS4対応のとにかく安いゲーミングモニターを紹介しました。
全機種一万円台です。
まだまだ人気のPS4ですが、SonyがPS5の普及に力を入れるとメディアで発信されました。
もし将来、PS5も導入したいのなら買い替えることのないように、144Hz以上を選定しましょう。
「PS5の120Hz」映像はPS4とは比べ物にならないぐらい快適でゲームで有利になります。
120Hzのヌルヌル映像を体験したら60Hzには戻れないよ。そのぐらい快適になるってこと。
一歩先の未来を想定しつつ、投資することはありですよ。
では、よきゲームライフをぜひ!